飽和脂肪酸の摂取量が少ない人はガンになりにくい

(2018年4月) "European Journal of Nutrition" に掲載されたパリ第13大学などの研究によると、ガン予防の観点からは飽和脂肪酸をあまり摂取しないようにするのが良いかもしれません。

研究の方法

フランスに住む45才以上の男女4万4千人を対象に、食生活に関するアンケート調査(過去24時間における飲食物)などを行ったのち 2009年から 2017年にわたり各種ガンの発生状況をっ追跡調査しました。

結果

飽和脂肪酸の摂取量が最大のグループは最少のグループに比べて、ガンになるリスクが44%増加していました。 乳ガンに限ると98%と2倍近いリスク増加でした。

オメガ6多価不飽和脂肪酸の摂取量が最大のグループは最少のグループに比べて、消化器系のガンになるリスクが44%低下していました。 一価不飽和脂肪酸でも同様の比較で、消化器系ガンのリスクが59%のリスクが低下していました。

多価不飽和脂肪酸と消化器系ガンのリスクとの関係には、果物と野菜やその成分(食物繊維やビタミンCなどの抗酸化物質)の摂取量が影響しているようでした。

脂肪酸の摂取源

食品成分データベースによると、飽和脂肪酸はヤシ油やパーム核(パーム・カーネル)油に100gあたり80g前後の割合で含有されているほか、バターやパーム油や肉(牛・豚)の脂身に100gあたり30~50g程度の割合で含有されています。

オメガ6多価不飽和脂肪酸は、べにばな油・ぶどう油・ひまわり油・綿実油・とうもろこし油・大豆油・ごま油などの植物油に100gあたり40~60gほどの割合で含有されています(記載した順に含有率が高い。べにばな油とヒマワリ油は「ハイリノール」と呼ばれるタイプのもの)。

一価不飽和脂肪酸は、ひまわり油・べにばな油・オリーブ油・菜種油・といった植物油に大量に(100gあたり60~80gほど)含まれています(ひまわり油とベニバナ油は「ハイオレイック」と呼ばれるタイプのもの)。牛肉の脂身・米油・ピーナッツ油・マーガリンにも100gあたり40g前後の割合で含まれています。