脂肪がガンを助長する

(2013年4月) テキサス大学の研究で、健康的な食事をしていても、肥満であるというだけで腫瘍の成長が促進されることが明らかになりました。 今回の結果は、太っているガン患者の予後が悪い理由の解明につながる可能性があります。

これまで

今回の研究グループは過去に肥満とガンのリスク増加に関する研究を行っており、その結果に基づいて、ライフスタイルや食事内容ではなく白色脂肪組織(肥満の人に多い脂肪組織)それ自体が直接的にガンのリスク増加に関与しているのではないかという仮説を立てていました。

今回の研究

今回のマウス実験では、その仮説が裏付けられました。 肥満のマウスでは普通のマウスよりも白色脂肪細胞(脂肪間質細胞)が格段に多かったうえに、肥満のマウスと普通のマウスに同じエサを与えても、肥満のマウスの腫瘍のほうが成長が速かったのです。

また、今回の研究では肥満のマウスで腫瘍の成長が早い原因も判明しました。 ガンが引き金となって、血流に入り込んだ脂肪間質細胞(adipose stromal cell)のうち脂肪細胞にならなかったものが血管と一体化して腫瘍への酸素と栄養の供給を促進していたのです。

解説
研究者によると、太っている人が痩せるのはガンのリスクを抑えるうえで有効です。 また、脂肪細胞の中でも有害なのは白色脂肪細胞であって褐色脂肪であれば問題ありません。