魚を食べないと SSRI(抗鬱剤)が効かない確率が高くなる

(2014年10月) 鬱病で苦しんでいる人の半数は SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)が効きませんが、European College of Neuropsychopharmacology の会合で発表される研究で、に豊富に含まれている長鎖オメガ3脂肪酸などの脂肪を多く含む魚の摂取量を増やすことで、SSRI が効果を発揮する確率が増加するという結果になりました。

この研究では、鬱病患者70人を対象に脂肪酸の血中量を検査したうえで、6週間にわたって SSRI を毎日20mg投与するという試験を行いました。 SSRI に反応しない患者には SSRI 投与量を徐々に50mgまで増やしました。

SSRI に反応しない患者は脂肪酸代謝に異常が見られる傾向がありました。 そこで、研究チームは試験参加者の食生活を調べてみました。

脂肪分の多い魚の摂取量に応じて鬱病患者を4つのグループに分類したところ、魚の摂取量と SSRI の効く確率の間に相関関係が見られました。 魚の摂取量が最も少ないグループでは SSRI が効き難く、摂取量が最も多いグループで SSRI が効く確率が最も高かったのです。

脂肪分の多い魚を週に1回以上食べるというグループでは(SSRI系の)抗鬱剤が75%の確率で効果を発揮していたのに対して、脂肪分の多い魚を全く食べないというグループでは抗鬱剤が効果を発揮する確率が23%でしかありませんでした。