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血中脂質を改善するには脂肪分が多い魚を食べなくては

(2016年7月) "British Journal of Nutrition" に掲載予定であるベルゲン大学(ノルウェー)の研究によると、脂肪分が少ない魚を食べても血中脂質は改善されません。

研究の方法
若くて健康で普通体重の被験者38人を3つのグループに分けて4週間を過ごしてもらいました:
  1. タラ(脂肪分が少ない魚)を食べるグループ
  2. 養殖のサーモン(脂肪分が多い魚)を食べるグループ
  3. 脂肪分が少ない鶏肉を食べるグループ(比較対照用)

食べた魚や肉の量は、各グループともに1週間あたり750gでした(夕食に食べた)。

結果

養殖サーモンを食べたグループでのみ、鶏肉を食べたグループに比べて血中の中性脂肪が減りHDL(善玉)コレステロールが増えていました。 タラを食べたグループではこのような改善は見られませんでした。

血糖値に関しては、3つのグループの間に違いは見られませんでした。

今回の研究の目的は、魚による血中脂質改善効果が一匹の魚に含まれる成分のうち脂肪分(DHAやEPAなどの長鎖オメガ3脂肪酸)にあることを確認することにあったのでしょうか。 米国のMayo Clinicによると、オメガ3脂肪酸に中性脂肪を下げる効果のあるという認識はすでに定着しているようです。

脂肪分が少ない魚を食べても心筋梗塞のリスクは下がらない」という研究もノルウェーで行われています。 ノルウェーではサーモンの養殖が盛んです。 タラはアイスランドで主要な漁業産物となっているので、ノルウェーでもタラは獲れるのだと思いますが、タラの養殖技術があまり進んでいないので、ノルウェーにとってはタラよりもサーモンの需要が高まる方が有難いのではないかと思います。 静岡県立大学が緑茶の研究をしたり、イタリアの大学がメディテラネアン・ダイエットの研究をしたりするのと似ていますね。