脂肪分が少ない魚を食べても心筋梗塞のリスクは下がらない

(2016年3月) "British Journal of Nutrition" に掲載されたオーフス大学などの研究によると、心筋梗塞のリスクを下げるうえで重要なのは魚に含まれる脂肪(DHAなどのオメガ3脂肪酸)の量かもしれません。

赤身肉や鶏肉の代わりに脂肪分の少ない魚を食べても心筋梗塞のリスクが下がらなかっただけでなく、脂肪分の少ない魚の代わりに脂肪分の多い魚を食べると心筋梗塞のリスクが下がっていたのです。

研究の方法

心筋梗塞の病歴が無い50~64才の男女5万5千人超を対象に、食生活に関するアンケートを実施したのち13.6年間(中央値)にわたる追跡調査を行いました。

結果

追跡期間中における心筋梗塞の発生件数は、女性656件、男性 1,694件でした。

女性の場合

赤身肉の代わりに脂肪分の多い魚を食べる(1週間あたり150g)ことで心筋梗塞のリスクが24%下がっていましたが、赤身肉の代わりに脂肪分が少ない魚を食べても心筋梗塞のリスクに全く変化はありませんでした。

鶏肉の場合も同様で、鶏肉の代わりに食べるのが脂肪分の多い魚である場合には心筋梗塞のリスクが19%下がっていましたが、代わりに食べるのが脂肪分の少ない魚である場合にはリスクに有意な変化がありませんでした。

また、脂肪分の少ない魚の代わりに脂肪分の多い魚を食べた場合には、心筋梗塞のリスクが25%下がっていました。

男性の場合

男性でも女性と同じようなパターンが見られましたが、統計学的に有意な数字ではありませんでした。

結論
脂肪分の少ない魚・赤身肉・鶏肉の代わりに脂肪分の多い魚を食べるようにすることで、心筋梗塞のリスクを下げられるかもしれません。