女性のための脳卒中ガイドライン(若いうちから注意が必要)

"Stroke" 誌オンライン版(2014年2月)に、女性向け脳卒中ガイドラインが掲載されています。

ガイドラインによると、女性の場合には脳卒中のリスク要因として、男性と同じ高血圧・高コレステロール・糖尿病・喫煙・肥満以外に、妊娠・出産・ホルモンという女性ならではのリスク要因もあります。

さらに、女性のほうが男性よりも脳卒中の予後が悪くなる傾向にあります。 男性に比べて、介護が必要になったり、生活の質が悪くなったりするリスクが高いのです。

これらの理由からガイドラインの執筆者は、女性が若いうちから乳ガンのように脳卒中のリスクも意識する必要があると述べています。

女性に特有の脳卒中リスク要因
  • 妊娠中に子癇や妊娠高血圧腎症になった女性では、のちの人生において脳卒中が起きるリスクが2倍に、そして高血圧になるリスクが4倍になります。

  • 避妊薬の使用も、特に中年期において、脳卒中のリスク上昇の原因となります。

  • 前兆(*)タイプの偏頭痛のある女性でも脳卒中のリスクが増加します。
脳卒中のリスクが高い女性は、若いうちから脳卒中予防を心掛けることが大切です。

ガイドラインの内容
今回のガイドラインの主な内容は次の通りです

  • 妊娠する前の時点ですでに高血圧があった女性は、妊娠中に低用量アスピリン療法またはカルシウム補給を行うことを考慮するべきである。

  • 血圧が高い(150-159 mm Hg/100-109 mm Hg)妊婦は高血圧の薬を服用するかどうかを医師と検討するべきである。

  • 血圧が非常に高い(160/110 mm Hg 以上)妊婦は高血圧の薬を服用するべきである。

  • 避妊薬を飲み始める前に、高血圧の検査を受けるべきである。

  • 偏頭痛のある女性は禁煙すべきである。

  • 75才以上の女性は心房細動(不整脈の一種)の検査を受けるべきである。
女性専用の脳卒中予防法は現在のところ見つかっていませんが、男性と同様に、健康的な生活習慣(食事・運動・禁煙)が女性の脳卒中予防にも有効です。