発酵食品の健康効果のまとめ(レビュー)

(2018年11月) ネブラスカ大学リンカーン校の研究グループが、ヨーグルトなどの発酵食品の健康効果についてまとめたレビューを "Nutrition Reviews" 誌に発表しています。
Car Reen Kok and Robert Hutkins. "Yogurt and other fermented foods as sources of health-promoting bacteria"

レビューの要旨

  1. これまでの研究で、発酵食品の摂取が2型糖尿病/メタボリック・シンドローム/心臓病の予防やダイエットに有益となる可能性が示されている。
  2. こうした健康効果は、発酵食品中に存在する微生物のおかげであると考えられる。
  3. 発酵食品には、ヨーグルトのように微生物を添加することで作られるものと、味噌や多くの漬物のように原料にもともと住み着いている微生物を利用するものとがある。
  4. いずれにせよ、こうした発酵食品中に存在する微生物が腸内細菌叢に影響して健康に貢献するには、一時的にせよコロニー形成抵抗(*)など人体に備わる防御要因を克服する必要がある。
    (*) "colonization resistance" を訳したもの。 微生物が人体にコロニーを形成しようとするのに逆らおうとする、人体の側の能力のことでしょう。
  5. これまでの研究により、発酵食品中に存在する微生物の多くが胃腸管にまで到達することが確認されている。
  6. 複数の研究で、ヨーグルトなどの発酵食品が腸の内外の健康にとって有益となる可能性が示されている。 発酵食品は、乳糖吸収不全の改善・感染性の下痢の治療・呼吸器感染症の症状持続期間/発生頻度の軽減・免疫反応の向上・抗炎症反応の向上といった効果が期待されている。