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妊娠中の飲酒で胎児の右脳と左脳をつなぐ神経線維の束が消失

(2012年11月)北米放射線医学学会で発表されたポーランドの研究により、妊婦の飲酒が胎児の中枢神経系に影響を及ぼすことが明確になりました。
胎児性アルコール症候群

妊婦がアルコールを摂取すると、胎児の脳の構造と代謝が変化して、子供の認知的および肉体的な発達に問題が生じます。

このような問題のことを「胎児性アルコール症候群」と言います。 米国疾病管理センター(CDC)によると、新生児 1,000人当たり0.2~1.5人に、胎児性アルコール症候群が見られます。
研究の方法

2つのグループの子供たちを対象に、3種類の磁気共鳴映像法(MRI)検査を実施しました。 2つのグループとは、胎児のときに母親に飲酒された子供たち200人のグループと、退治のときにも授乳中にも母親が飲酒しなかった子供たち30人のグループです。

脳梁

MRIを用いて両グループの脳梁(左脳と右脳をつなぐ通信リンクを形成する神経線維の束)の大きさと形を検査したところ、胎児のときに母親に飲酒された子供たちのグループでは、この脳梁の発達が損なわれ、薄くなっているかまたは全く存在しなかったのです。

研究者の話では、この脳梁の発達トラブルは子供の精神的な問題に関わっています。

中枢神経系

この研究グループは次に、拡散加重MRI(DWI)を用いて、両グループの中枢神経系の6つの領域を検査しました。 DWIでは水分の拡散プロセスをマッピングすることで、従来のMRIよりも敏感に組織の異常を探知します。

DWI検査の結果、胎児のときに母親に飲酒されたグループの方が、拡散が有意に増加していました。 研究者によるとこれは、神経的な疾患あるいは脳組織の損傷があるということです。

脳の代謝
研究グループはさらに、プロトン(水素)磁気共鳴分光法(HMR)を用いて両グループの子供たちの脳の代謝を検査しました。 その結果、(飲酒された子供のグループにおいて)代謝に様々な変化が見られました。