胎児の性別により妊娠合併症のリスクが異なる

(2016年7月) "PLOS ONE" に掲載されたアデレード大学などの研究で、生まれる赤ちゃんが男児である場合には女児の場合よりも、生命に危険がある妊娠合併症のリスクが高いという結果になりました。出典: Boy Babies at Greater Risk of Pregnancy Complications

研究の方法

オーストラリアで 1981~2011年のうちに記録された57万件超の出生のデータを用いて、赤ちゃんの性別と妊娠合併症(早産妊娠糖尿病・妊娠高血圧など)のリスクとの関係を調べました。

結果
主な結果は次の通りです:
  • 男児のほうが自然と早産になりやすかった。 女児に比べて、妊娠20~24週目で生まれるリスクが27%、妊娠30~33週目で生まれるリスクが24%、妊娠34~36週目で生まれるリスクが17%高かった。
  • 男児を妊娠中の女性は、妊娠糖尿病になるリスクが4%高かった。
  • 男児を妊娠中の女性は、満期産時に妊娠高血圧腎症になるリスクが7.5%高かった。
  • 女児を妊娠中の女性は、早発型の妊娠高血圧腎症になるリスクが22%高かった。 早発型の妊娠高血圧腎症になると、(人為的に)早産する必要に迫られます。
解説
性別により妊娠合併症のリスクに差が生じるのは胎盤に原因があるのかもしれません。 今回の研究チームは以前に、胎児の性別によって胎盤における142の遺伝子の発現に違いが生じることを明らかにしています。