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ホクロが少ないとメラノーマになり難いが発症すると進行が速い?

(2015年8月) ホクロの数が多い(全身で50超)人ではメラノーマ(皮膚ガンの一種で死亡率が高い)になるリスクが増加しますが、米国皮膚科学会で発表されたハーバード大学の研究によると、メラノーマになったときの腫瘍の増殖はホクロの数が少ない人の方が速いかもしれません。

研究の方法

この研究ではメラノーマの患者281人(人種は不明)のデータを調べました。 このうちホクロの数が50超だったのは89人で、50未満だったのは192人でした。

結果

ホクロの数が少ない患者の方がメラノーマが厚く、侵攻性も強い(増殖が速い)という結果でした。

形が歪(いびつ)なホクロ(*)の数およびホクロの総数が多い患者ではメラノーマが薄く、侵攻性も低い傾向にありました。
(*) 歪な形をしたホクロもメラノーマのリスク要因。

ホクロの数が50を超える患者の方が年齢が若いうちにメラノーマと診断されることが多いことも明らかになりました。

解説

ホクロが多い人のほうが皮膚ガンを心配して皮膚科で診察を受けることが多いために、メラノーマが初期のステージにある(メラノーマが薄い)時点でメラノーマと診断されることが多いのかもしれません。

また、ホクロが多い患者と少ない患者とでは生物学的な違いが存在するため、両者ではメラノーマの種類が異なっている可能性もあります。

研究者は次のように述べています:
「メラノーマが遺伝子的に1種類ではないことがわかっています。 ホクロが多い人と少ない人とでは、メラノーマの発症にいたる過程が異なっていて、そのために侵攻性に違いが生じている可能性も考えられます」
ただし今回の結果は、複数の大規模研究により確認する必要があります。