閲覧以外で当サイトのコンテンツを利用する場合には必ず引用・転載・ネタ探しをするときのルールに目を通してください。

食物繊維ダイエットの効果は腸内細菌で決まる?

(2017年9月) "International Journal of Obesity" に掲載されたコペンハーゲン大学などの研究によると、食物繊維を用いたダイエットの効果に腸内細菌の種類構成が影響しているかもしれません。

研究の方法

腹部が肥満している被験者62人を2つのグループに分けて、一方のグループには普通の食事を、そしてもう一方のグループには食物繊維と全粒穀物を積極的に摂るダイエット用の食事を26週間にわたり続けさせました。

そして、被験者たちの腸内細菌の種類構成を調べて、ダイエット用の食事の効果との関係を分析しました。

結果

ダイエット用の食事をしたグループのうち、腸内に住むバクテロイデス属の細菌(以下「バクテロイデス菌」)に対してプレボテラ属の細菌(以下「プレボテラ菌」)が多い被験者は、普通の食事をしたグループに比べて体脂肪が3.15kg少なくなっていました。

ところが、ダイエット用の食事をしたグループのうち、腸内に住むバクテロイデス菌に対してプレボテラ菌が少ない被験者は、普通の食事をしたグループに比べて体脂肪の減り方に違いが見られませんでした

プレボテラ菌が多い被験者とバクテロイデス菌が多い被験者とでの比較では、体脂肪の差は2.27kgでした。

プレボテラ菌をバクテロイデス菌よりも増やすには?

肉や動物性脂肪の摂取量が多い人の腸内にはバクテロイデス菌が多く、炭水化物(特に食物繊維)の摂取量が多い人の腸内にはプレボテラ菌が多いというデータがあります。

したがって、食物繊維によるダイエットの効果が出ない(プレボテラ菌に対してバクテロイデス菌が多く腸内に住んでいる)人も、肉の摂取量を減らして食物繊維を積極的に摂ることを心がけていればやがていつかはバクテロイデス菌が減ってプレボテラ菌が増加し、食物繊維ダイエットの効果が出やすい体質になる可能性があります。

26週間という今回の試験期間は、食生活の変化によって腸内細菌の種類構成に変化が出るには十分な長さであるように思いますが、試験期間がもっと長ければ異なる結果となっていたのでしょうか?