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栄養バランスと線維筋痛症 (レビュー)

(2018年7月) 栄養・環境医学協議会(ノルウェー)などの研究グループが栄養バランスと線維筋痛症の関係についてまとめたレビューが "Biomedicine and pharmacotherapy" 誌に掲載されています。
Geir Bjørklund et al. "Fibromyalgia and nutrition: Therapeutic possibilities?"

レビューの概要

線維筋痛症とは

線維筋痛症(FM)は原因不明の慢性疾患で、その症状は深く広範な痛み・睡眠トラブル・認知機能障害・疲労感などです。

線維筋痛症と栄養バランス

近年の研究によると、ミネラルやビタミンなどの栄養バランスの乱れがFMの発症に深く関与しているかもしれません。 これまでの研究では以下が示されています:
  1. 「アミノ酸・マグネシウム・セレン・ビタミンB・ビタミンDなどの栄養素の不足や、水銀・カドミウム・鉛などの有害な重金属の悪影響」と「FM患者の筋肉痛」との間に関係(*)がある。
    (*) 「~の摂取量(あるいは体内量)が多い(あるいは少ない)と筋肉痛がひどい(あるいはマシ)である」というような関係。
  2. 特定の必須栄養素が欠乏しているFM患者は痛みを抑制するメカニズムが機能不全を起こし疲労感などのFMの症状も悪化することも示されている。
  3. 水銀などの有毒元素が体内での必須栄養素の利用に干渉している可能性もある。
  4. FM患者では一般的に、栄養素のバランスが取れた状態に達すると痛みが緩和される。 したがってFM患者は、欠乏あるいは不足している必須栄養素を食生活の改善により十分に摂ると良い。