魚の摂取量と抑鬱のリスク(メタ分析)

(2018年9月) 韓国の研究グループが "Asia-Pacific Psychiatry" に発表したメタ分析で、魚をよく食べる人は抑鬱が生じるリスクが低いという結果になっています。
Yeonji Yang, Youngyo Kim and Youjin Je. "Fish consumption and risk of depression: Epidemiological evidence from prospective studies"

メタ分析の方法

魚またはオメガ3脂肪酸(DHAやEPA)の摂取量と抑鬱のリスクとの関係を調べた10の前向き研究(2018年4月の時点で入手できたもの)のデータを分析しました。 データに含まれる人数は11万人弱、抑鬱の症例数は 6,672件でした。

結果

魚を食べる量が最大のグループは最少のグループに比べて、抑鬱が生じるリスクが11%低下していました。

オメガ3脂肪酸については、摂取量と抑鬱リスクとのあいだに統計学的に有意な関係が見られませんでした(RR: 0.87; 95% CI: 0.74-1.04)。

魚についてもオメガ3脂肪酸についても、摂取量が多いほど抑鬱リスクが低いという関係は見られませんでした(リスクは低下していたが統計学的な有意性に欠けていた)。

論文要旨の「結果」に男女別の分析結果は記載されていませんが、「結論」には「魚やオメガ3脂肪酸の摂取量と抑鬱リスクとの関係は特に女性で見られた」とあります。

研究グループは「今後大規模なランダム化比較試験を複数おこなって今回の結果を確認する必要がある」と述べています。