魚の摂取量が多い人は死亡リスクが低いが、調理法によっては...

(2018年7月) "Journal of Internal Medicine" に掲載された浙江大学(中国)と国立ガン研究所(米国)による研究で、魚やオメガ3脂肪酸(DHAやEPA)の摂取量が多い人は死亡リスクが低いという結果になりました。
Y. Zhang et al. "Association of fish and long‐chain omega‐3 fatty acids intakes with total and cause‐specific mortality: prospective analysis of 421 309 individuals"

研究の方法

米国に住む男女42万人(男性24万人)を対象に、食生活などに関するアンケート調査を実施したのち約16年間にわたり生存状況を追跡調査しました。
オメガ3脂肪酸などが豊富な風景

結果

追跡期間中に8万5千人ほど(男性5万4千人超)が死亡しました。

男性

魚の摂取量が最大のグループは最少のグループに比べて次のように死亡リスクが低下していました:
  • 総死亡リスク(死因を問わない死亡リスク): -9%
  • 心血管疾患(心臓病や脳卒中)で死亡するリスク: -10%
  • ガンで死亡するリスク: -6%
  • 呼吸器疾患で死亡するリスク: -20%
  • 慢性肝疾患で死亡するリスク: -37%

魚を揚げ物にして食べる場合に限ると、魚の摂取量と各死亡リスクとのあいだに関係が見られませんでした。

オメガ3脂肪酸の摂取量

また、オメガ3脂肪酸の摂取量(*)が最大の場合には最少の場合に比べて、心血管疾患で死亡するリスクが15%低下していました。
(*) オメガ3脂肪酸は魚の油に豊富ですが、菜種油などの食品にも含まれています。 「オメガ3脂肪酸の摂取量」というのは、オメガ3脂肪酸を含有する魚や魚以外の食品の摂取量から推定したオメガ3脂肪酸の総摂取量のことでしょう。

女性

魚の摂取量が最大のグループは最少のグループに比べて次のように死亡リスクが低下していました:
  • 総死亡リスク: -8%
  • 心血管疾患で死亡するリスク: -10%
  • アルツハイマー病で死亡するリスク: -38%

ただし魚を揚げ物にして食べる場合に限ると、魚の量が多い場合には総死亡リスクのほか心血管疾患や呼吸器疾患で死亡するリスクが増加していました。

オメガ3脂肪酸の摂取量

また、オメガ3脂肪酸の摂取量が最大の場合には最少の場合に比べて、心血管疾患で死亡するリスクが18%低下していました。