魚食と運動習慣が結腸ガンの再発防止に有効

(2014年6月) "American Society of Clinical Oncology(ACSO)" の会合で発表されたミシガン州立大学の研究によると、結腸ガンの再発防止には運動習慣と魚を食べるのが有効かもしれません。

この研究で 米国・ポーランド・ベトナム・欧州の結腸ガン患者 1,515人(このうち結腸ガンが再発したのは188人)の食事・運動・喫煙・飲酒の習慣を調査したところ、魚を食べる頻度が週に2回未満または1週間あたりの運動量が1時間未満の患者では結腸ガンが再発するリスクが2.5倍になっていたのです。

魚の摂取量以外の食事要因(赤身の肉の摂取量や飲酒量など)や喫煙習慣と結腸ガン再発リスクとのあいだに関係は見られませんでした。

過去の類似研究との対比
今回の結果は次の点については、これまでの類似研究の結果と合致しています:
  • 過去の複数の研究でも、魚食や運動に結腸ガンの(再発ではなく)発症リスクを低下させる効果のある可能性が示されている。
  • 過去の複数の研究でも結腸ガンは、喫煙との関係が認められておらず、飲酒とのあいだにも弱い関係詞か認められていない。
赤身肉は避けるべき?
その一方で、ASCO のスポークスウーマンであり Case Western Reserve University の準教授でもある Smitha Krishnamurthi 博士は、「今回の研究において赤身肉の摂取によって結腸ガンのリスクが増加していないのは心外だ」と述べています。 Krishnamurthi 博士は、ご自身の患者に赤身肉と加工食品を避けるようにアドバイスしています。
結腸ガンの再発リスクが下がる理由

研究グループは「魚食により結腸ガンのリスクが低下する理由として魚に含まれるオメガ3脂肪酸が関与しているのではないか」と仮説を立てていますが、Krishnamurthi 博士は「魚を食べることの多い人では赤身肉や加工食品(他の複数の研究で結腸ガンのリスク増加との関係が指摘されている)を食べることが減るからではないか」と述べています。

Krishnamurthi 博士は次のように述べています:
「(運動によって結腸ガンの再発リスクが減るのは)理に適っています。 運動によって体内のインスリン量が減りますが、インスリンは通常の細胞だけでなく悪性の(ガン)細胞の成長因子でもあるのです」

結腸ガンのリスク要因としてはインスリン以外に「炎症」と「肥満」もありますが、運動には炎症と肥満を抑制する効果もあります。

研究者は、結腸ガン再発防止のための運動として、ウォーキングや自転車などの中強度の運動を行うこと、そして60分/週の運動を1度に行うのではなく20分×3回/週に分けて行うことを勧めています。