グレープフルーツに大腸ガンを予防する効果?

(2016年9月) "British Journal of Nutrition" に掲載された中山大学(中国)の研究によると、野菜や果物(特に柑橘系の果物)に含まれるフラボノイドが大腸ガンの予防に有効かもしれません。出典: Flavonoid intake from vegetables and fruits is inversely associated with colorectal cancer risk...

研究の方法

大腸ガン患者 1,632人と、この 1,632人と年齢・性別がつりあう健常者 1,632人を対象に、食生活に関するアンケートを実施してフラボノイド類の摂取量を推定しました。 データの分析においては、大腸ガンのリスクに影響する様々な要因を考慮しました。

結果
一部のフラボノイドでリスク低下

フラボノイド類の総摂取量と大腸ガンのリスクとの間には関係が見られませんでしたが、フラボノイドの種類別に分析すると、アントシアニジン、ブラバノン、およびフラボンの摂取量が多い場合に大腸ガンのリスクが低くなっていました。

フラボノイド類の摂取量に応じて4つのグループに分けて比較した結果は次の通りです:
  • アントシアニジンの摂取量が最も多いグループは最も少ないグループに比べて、大腸ガンのリスクが20%低かった(ただし、95%CIが0.64~1.00と微妙な範囲だった)。
  • フラバノンの摂取量が最も多いグループは最も少ないグループに比べて、大腸ガンのリスクが72%低かった。
  • フラボンの摂取量が最も多いグループは最も少ないグループに比べて、大腸ガンのリスクが46%低かった。
アントシアニジンは、イチゴやブルーベリーなどのベリー類・ブドウ(色の濃いもの)・赤キャベツなどに豊富に含まれています。 フラバノンは、グレープフルーツやミカンなどの柑橘系果実に豊富に含まれています。 フラボン(アピゲニンやルテオリンなど)は、パセリや、タイム、セロリなどの野菜・ハーブに含まれています。
お茶のフラボノイドは効果なし
フラボノイド類のうち野菜や果物に含まれるものについては、全ての種類のフラボノイドで大腸ガンのリスクが下がっていました。 一方、フラボノイド類のうちお茶に含まれるものでは、大腸ガンのリスクは下がっていませんでした。
"Oncotarget" 誌に掲載された西北大学(中国)によるメタ分析では、お茶に含まれているフラバン-3-オールというフラボノイドの摂取量が多い人は直腸ガンのリスクが17%低いという結果になっています。