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フラボノイド摂取量が多い女性は体脂肪の分布が健康的

(2017年1月) "American Journal of Clinical Nutrition" に掲載されたイースト・アングリア大学(英国)などの研究で、食事から摂取するフラボノイド類の量が多い女性は遺伝子に関わらず体脂肪の分布が健康的であるという結果になりました。

研究の方法

英国に住んでいる18~83才で健康な双子(一卵性)の女性 2,734人のフラボノイド摂取量と体脂肪量を調べました。 フラボノイド摂取量はアンケートにより調べました。 体脂肪量は二重エネルギーX線吸収測定法により測定しました。

調査対象となったフラボノイド類
今回の研究で調査対象となったフラボノイド類は、フラバノン、アントシアニン、プロアントシアニジン、フラボノール、フラバン-3-オール、フラボン、高分子フラボノイドの7種類です。
結果
体重に影響する様々な要因を考慮しつつ分析したところ、アントシアニン、フラボノール、プロアントシアニジンに関して、摂取量が多いとFMR(*)が低い(†)という結果でした。

(*) 胴体の脂肪量÷四肢の脂肪量。 FMRは腹部脂肪量の目安で、FMR値が低いほど腹部脂肪が少ないとみなされる。 (参考記事: 健康的な脂肪とそうでない脂肪との違いはアディポネクチン生産量?

(†) 摂取量に応じてデータを5つのグループに分割したなかで、フラバン-3-オール、フラボノール、プロアントシアニジンのFMR値(摂取量最小 vs 最大)が、それぞれ0.92 vs 0.89、0.93 vs 0.89、0.95 vs 0.89だった。
研究チームによると、フラボノイド摂取量は身体活動量やカロリー摂取量よりも強くFMRに影響していました。
遺伝子を考慮した分析
データが双子であるという点を活用して双子同士の間で比較したところ、フラバン-3-オール、フラボノール、プロアントシアニジンに関して、摂取量が多いとFMRが3~4%低いという結果でした。
7種類のフラボノイドについて
  1. フラバノンは、グレープフルーツやミカンなどの柑橘系果実に豊富に含まれています。
  2. アントシアニンはブルーベリーや、色の濃いブドウ、ワインなどに豊富に含まれています。
  3. プロアントシアニジンは、ブドウ(色の濃いもの)や赤ワインに豊富に含まれています。
  4. フラボノールに分類されるフラボノイドには、ケルセチンやケンフェロール、ミリセチン、ナツダイダインなどがあります。 ナツダイダインは夏ミカンから発見されました。

    フラボノールは、紅茶・豆類・玉ねぎ・ブロッコリー・りんご・ぶどう・赤ワイン・ブルーベリーなど様々な植物性食品に含有されています。
  5. フラバン-3-オールはフラバンの派生物で、フラバノール(フラボノールとの混同に注意)という別名があります。 フラバン-3-オールを含有する食品には茶・りんご・ワイン・ココア(チョコレート)などがあります。
  6. フラボン(アピゲニンやルテオリンなど)は、パセリや、タイム、セロリなどの野菜・ハーブに含まれています。
  7. 高分子フラボノイドに分類されるのは、高分子のプロアントシアニジン、テアフラビン(紅茶の色素)、テアルビジン(紅茶の色素)などです。