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フラボノイド類の摂取量と胃ガン・食道ガン・頭頸部ガンのリスクとの関係

(2017年7月) 米国立ガン研究所などの研究チームがフラボノイド類の摂取量と胃ガン・食道ガン・頭頸部ガンのリスクとの関係を調査した結果が "Journal of Nutrition" に発表されています。

フラボノイドについて

フラボノイドは植物由来のポリフェノールで、果物や野菜など植物性の食品全般に含まれています。 ブルーベリーに含まれることで有名なアントシアニンや、緑茶に含まれることで有名なカテキン、大豆の成分として有名なイソフラボン、タマネギの成分として知られるケルセチンもフラボノイドの仲間です。

フラボノイドは野菜や果物だけでなく、植物性の食品を原料として作られるチョコレート・お茶・赤ワインなどの食品にも豊富に含まれています。

今回の研究で調査対象となったのは、次の6種類のフラボノイドです:
  • アントシアニジン | ブドウ(色の濃いもの)や赤ワインに豊富に含まれている。
  • フラバン-3-オール | 茶(緑茶や紅茶など)・りんご・ワイン・ココア(チョコレート)などに含まれている。
  • フラバノン | グレープフルーツやミカンなどの柑橘系果実に豊富に含まれている。
  • フラボン | パセリや、タイム、セロリなどの野菜・ハーブに含まれている。 アピゲニンやルテオリンもフラボンの一種。
  • フラボノール | 紅茶・豆類・玉ねぎ・ブロッコリー・りんご・ぶどう・赤ワイン・ブルーベリーなど様々な植物性食品に含有されている。 ケルセチンもフラボノールの一種。
  • イソフラボン | 大豆や大豆を原料とする味噌・豆腐・豆乳などのほか、アルファルファ、ピーナッツなどにも含まれています。

研究の方法

米国人男女47万人のフラボノイド摂取量を調べたのち、平均12年間にわたり胃ガン・食道ガン・頭頸部ガン(*)の発生状況を追跡調査しました。
(*) 口腔・喉・鼻に生じるガン。

結果

追跡期間中、2,453件の頭頸部ガン、1,165件の食道ガン、1,297件の胃ガンが発生しました。

食道ガンと胃ガン

フラボノイド類の摂取量と発症リスクとの間に関係が見られませんでした

頭頸部ガン

フラボノイド類の摂取量に応じてデータを5つのグループに分けた中で摂取量が最大のグループは最少のグループに比べて、頭頸部ガンのリスクが24%低くなっていました。

摂取量と頭頸部ガンのリスク低下との関係が明確だったのはアントシアニジンフラバノンでした(単独でのリスク低下幅は28%と22%)。

関連研究

  • "Nutrients" 誌(2016年)に発表されたメタ分析では、フラボノイド類の摂取量が多いと食道ガンのリスクが低いという結果になっています。 フラボノイドの種類別の分析では、アントシアニジン、フラバノンまたはフラボンの摂取量が多い場合に食道ガンのリスクが22%~40%下がっていました。
  • "Oncotarget" 誌(2016年)に発表されたメタ分析では、フラバン-3-オールの摂取量が多い人は直腸ガン(-16%)・中咽頭/喉頭ガン(-24%)・乳ガン(-11.5%)・胃ガン(-37%)のリスクが低いという結果になっています。