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フラボノイドの摂取量が多いと早死にしにくい

(2017年5月) カターニア大学(イタリア)の研究チームが行い "American Journal of Epidemiology" に掲載されたメタ分析で、フラボノイドの摂取量が多い人は死亡リスクが低いという結果になりました。

メタ分析の方法

1996年1月~2015年12月に発表された研究の中から所定の基準を満たす22の前向き研究を選出し、それらのデータを分析しました。

結果

フラボノイド

フラボノイド(*)の摂取量が多い場合には少ない場合に比べて、死亡リスク(死因を問わない)が26%低くなっていました。 フラボノイドの1日あたりの摂取量が100mg増えるごとに死亡リスクが6%低下するという計算になります(心臓病や脳卒中で死亡するリスクに限ると4%の低下)。
(*) フラボノール、フラバノン、フラボン、アントシアニジン、プロアントシアニジンで統計学的に有意な結果となった。

リグナン

今回のメタ分析では、リグナン(*)の摂取量と死亡リスクとの関係についても調べましたが、リグナンは摂取量が多くても死亡リスクが低いというわけではありませんでした。
(*) ポリフェノールの一種で、ゴマ油などの植物性食品に含まれている。 抗酸化作用がある。

フラボノイドについて

フラボノイドは植物由来のポリフェノールで、果物や野菜など植物性の食品全般に含まれています。 ブルーベリーに含まれることで有名なアントシアニンや、緑茶に含まれることで有名なカテキン、大豆の成分として有名なイソフラボン、タマネギの成分として知られるケルセチンもフラボノイドの仲間です。

フラボノイドは野菜や果物だけでなく、植物性の食品を原料として作られるチョコレート・お茶・赤ワインなどの食品にも豊富に含まれています。

今回の話に登場したフラボノイド

  • フラボノールは、紅茶・豆類・玉ねぎ・ブロッコリー・りんご・ぶどう・赤ワイン・ブルーベリーなど様々な野菜や果物に含まれています。 ケルセチンはフラボノールの一種です。
  • フラバノンは、グレープフルーツやミカンなどの柑橘系果実に豊富に含まれています。
  • フラボン(アピゲニンやルテオリンなど)は、パセリや、タイム、セロリなどの野菜・ハーブに含まれています。
  • アントシアニジンは、ブルーベリーなどのベリー類のほか、ブドウ(色の濃いもの)、赤キャベツなどに豊富に含まれています。
  • プロアントシアニジンは、ぶどうやワイン、ぶどうジュースのほか、クランベリーのように黒い色素を含む果物にも含まれています。

食品に含まれるフラボノイドの量

フラボノイド含有量のまとまったデータは存在しないようですが、日本食品科学工学会誌(2005年)に発表された大阪教育大学の調査によると、生野菜100g中に含まれるフラボノイドの量の例は次のようなものです: 小松菜6.8mg、チンゲンサイ4.6mg、ほうれん草8.6mg、ビーマン6.0mg、ケール51.4mg、さやいんげん10.4mg、たまねぎ12.6mg、赤たまねぎ49.7mg、トマトは意外に含有量が少なくて0.2mg

AJINOMOTO PARKによると、例えば小松菜は一束300g、たまねぎは1個200gなので、フラノボイドを100mg摂るだけでもかなりの量の野菜を食べる必要があるでしょう。