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フラボノイドの摂取量が多い人は2型糖尿病のリスクが低い②

(2018年5月) "Critical Reviews in Food Science and Nutrition" 誌に発表されたメタ分析によると、フラボノイド類が2型糖尿病の予防に役立つかもしれません。
Xiao-fei Guo et al. "Flavonoid subclasses and type 2 diabetes mellitus risk: a meta-analysis of prospective cohort studies"

研究の方法

フラボノイド類の摂取量と2型糖尿病になるリスクとの関係を調べた9つの前向きコホート研究(2018年5月までに発表されたもの)のデータを分析しました。 データに含まれる人数は17万人超で、2型糖尿病の発生件数は1万7千件弱でした。

結果

各種のフラボノイドの摂取量が最大の場合には最少の場合に比べて、それぞれ次のように2型糖尿病になるリスクが低下していました:
  • フラボノール: -9%(-6%/50mg)
  • フラバノール: -14%(-6%/135mg)
  • フラバン-3-オール: -10%(-6%/68mg)
  • イソフラボン: -9%(-6%/1.8mg)

上記のカッコ内の数字は「摂取量が~mg増えるごとに2型糖尿病リスクが6%下がる」という意味です。

フラバノンとフラボンに関しては、摂取量と2型糖尿病リスクとの間に関係が見られませんでした。

フラボノイドを含有する食品

フラボノイドは植物由来のポリフェノールで、果物や野菜など植物性の食品全般に含まれています。 ブルーベリーに含まれることで有名なアントシアニンや、緑茶に含まれることで有名なカテキン、大豆の成分として有名なイソフラボン、タマネギの成分として知られるケルセチンもフラボノイドの仲間です。

フラボノイドは野菜や果物だけでなく、植物性の食品を原料として作られるチョコレート・お茶・赤ワインなどの食品にも豊富に含まれています。

今回登場したフラボノイド

  • フラボノール: 紅茶・豆類・玉ねぎ・ブロッコリー・りんご・ぶどう・赤ワイン・ブルーベリーなど様々な植物性食品に含有されている。 ケルセチンもフラボノールの一種。
  • フラバノール: お茶(緑茶や紅茶など)・ブドウ・赤ワイン・りんご・ココア(チョコレート)などに含まれている。 緑茶に含まれるカテキンやEGCG、ブドウやベリー類に豊富なプロアントシアニジンもフラバノールの一種です。 Wikipedia などを見ると下記の「フラバン-3-オール」の同義語として使われているようですが、今回の研究では別々の物質として扱われています。
  • フラバン-3-オール: お茶・りんご・赤ワイン・ココアなどに含まれている。
  • イソフラボン: 大豆や大豆を原料とする味噌・豆腐・豆乳などのほか、アルファルファやピーナッツなどにも含まれている。