流量依存性拡張(FMD)とは

流量依存性拡張(flow mediated dilation "FMD")というのは血管内皮機能の良好さの指標で、血管が血管壁にかかる「ずり応力(血流によるストレス)」に対応してどれだけ拡張できるかを見るものです。 動脈硬化(心臓発作や脳卒中のリスク要因)の異変はまずFMDに現れるのが一般的です。
血管内皮

血管内皮は心臓と血管の内側を覆う薄い膜で、血液凝固や、免疫機能、炎症、新血管形成などの調節に関与しています。 冠動脈疾患などの動脈の病気には、血管内皮の機能低下が関わっています。

サウス・マンチェスター大学病院のPDFによると、健康な人のFMDは7~10%程度で、FMDは高い方が良く、FMDが低いと心臓病などのリスクが増加します。 "Circulation" に掲載の研究によると、FMDは加齢・高血圧・肥満・喫煙などにより下がる傾向にあります。

FMDは気分に影響される

2008年の研究では、FMDが次のように気分の影響を受けることが示されています:

  • 楽しい音楽を聴くとFMDが26%増加した。
  • リラクゼーション・ミュージックを聴くと11%増加した。
  • お笑いビデオでも19%増加した。
  • 不安感をそそる音楽を聴くと6%低下した。
    26%とか11%というのは当初のFMDからの変化率でしょう。