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謎の食事法「FMD」でβ細胞が再生し糖尿病が改善される?

(2017年2月) "Cell" 誌に掲載された南カリフォルニア大学の研究(マウス実験)によると、絶食と同様の効果があるFMD(fasting mimicking diet)という食事法により糖尿病が根本的に改善する可能性があります。

実験の概要
マウス実験

1型または2型糖尿病のマウスに1週間につき4日の割合でFMDを続けさせたところ、新しいβ細胞(インスリンを生産する膵臓の細胞)の増殖が促進されて糖尿病の症状が軽減されました。

インスリンの生産量が健康的な水準にまで回復し、インスリン抵抗性が減少し、血糖値が比較的安定しました。 糖尿病が進行したマウスでも同様でした。

FMDにより糖尿病が改善したマウスでは、膵臓が発達中の胎児でしか活性化しないような遺伝子が活性化しました。 そのお陰でNgn3(neurogenin-3)と呼ばれるタンパク質が作られ、それによって新しいβ細胞が作られていました。

ヒトの細胞を用いた実験

1型糖尿病患者から提供された膵臓細胞を絶食状態にするという実験でも、Ngn3の発現量が増加してインスリンの生産が促進されることが確認されました。

ヒト細胞を用いた実験の結果から、ヒトにおいてもFMDが糖尿病の改善に有効である可能性があると考えられます。

FMDについて

FMDの詳細については公開されていないようです。 「カロリー・糖類・タンパク質が控えめで、不飽和脂肪酸(オメガ3脂肪酸やオメガ6脂肪酸など)が多い食事」とだけ述べられています。

以前FMDについて調べたことを「エセ断食で免疫細胞には栄養を供給しつつ、ガン細胞だけを飢えさせる」 に記載しているので参考にしてください。

つい先日発表されたFMD関連の研究では、1か月あたりFMDを5日間連続で食べるという生活を3か月続けることで血圧や脂肪量減少などに効果が出るという結果になっています。