葉酸の摂りすぎで高脂肪な食生活の悪影響が強まる恐れ

(2016年9月) "Nutrients" 誌に掲載されたアルバータ大学などの研究によると、高脂肪の食事が続く場合に葉酸(人工的に作られたビタミンB9)の摂取量が過剰であると、高脂肪食の悪影響が強まる恐れがあります。出典: Excess Folic Acid Increases Lipid Storage, Weight Gain, and Adipose Tissue Inflammation in High Fat Diet-Fed Rats

研究の方法
マウスの一群を次の4つのグループに分けて12週間にわたり飼育しました:
  1. 低脂肪(*)で葉酸含有量が普通(†)のエサを食べるグループ
  2. 低脂肪だが葉酸含有量が過剰(‡) なエサを食べるグループ
  3. 高脂肪(§)で葉酸含有量が普通のエサを食べるグループ
  4. 高脂肪なうえに葉酸含有量が過剰なエサを食べるグループ

(*) カロリーに脂肪が占める割合が15%。

(†) エサ1kgあたり0.75mgの葉酸を含有。

(‡) エサ1kgあたり7.5mgの葉酸を含有。

(§) カロリーに脂肪が占める割合が60%。 ラード(飽和脂肪)を増やすことで高脂肪にした(0 → 310g/kg)。 代わりに減らされたのはコーンスターチ(264 → 0g/kg)とセルロース(50 → 20g/kg)と大豆油(60 → 30g/kg)。
結果
低脂肪の場合
エサが低脂肪の場合(グループ1 vs. グループ2)には、葉酸の含有量による体重・脂肪量・耐糖能(*)の違いは見られませんでした。
(*) 血糖値を調節する能力。
高脂肪の場合

ところが、エサが高脂肪の場合(グループ3 vs. グループ4)には、葉酸含有量の多いエサを食べたグループのほうが脂肪が多く蓄積し体重が増加しました。

さらに、高脂肪かつ葉酸過剰なエサを食べたグループは、単に高脂肪なだけのエサを食べたグループに比べて、炎症が増大しており耐糖能も損なわれていました。

結論
葉酸の摂取量が過剰であると、高脂肪食による体重増加・脂肪の蓄積・炎症が悪化する可能性があります。