兄弟姉妹が食品アレルギーの子供に食品アレルギーがある率は10%超

(2015年11月) "ACAAI Annual Scientific Meeting" で発表された研究で、兄弟姉妹が食品アレルギーである子供の半数ほどに食品感作が見られるけれど、実際に食品アレルギーが生じている子供はそう多くはないという結果になっています。

研究の方法

兄弟姉妹が食品アレルギーであるという子供 1,120人のデータを調査しました。

結果

食品アレルギーがある子供の兄弟姉妹では53%に食品感作が見られましたが、実際に食品アレルギーが見られるのは13%に過ぎませんでした。

コメント
今回の結果に基づき研究者は、兄弟姉妹に食品アレルギーの子供がいるというだけの理由でアレルギー検査をするのは望ましくないと述べています:
「子供のうちの1人が食品アレルギーだと他の子供全員に食品アレルギーの検査を行う必要があると考えられることが多いのですが、食品感作のみが生じていてアレルギーの症状は生じていないという子供が多いため、実際には食品アレルギーでない子供に食品アレルギーのレッテルを貼ってしまうことになりかねません」
別の研究者も次のように述べています:

「兄弟姉妹に食品アレルギーの子供がいる場合の本人の食品アレルギーのリスクを明確に示すデータが存在しないにも関わらず、アレルギーの原因となることが多い食品を与え始める前に検査を受けさせるケースが珍しくありません」

「しかし、実際に食品を与えてみる前に検査を受けさせるのはお勧めできません。 当該の食品を実際に食べたことがない子供に食品アレルギーの検査を受けさせても後に食品アレルギーを発症するリスクを正しく判定できないことが多いためです」

「食品アレルギーの検査は、それのみでアレルギーの有無を診断するためではなく、診断を確認するための手段として用いるべきです」