ヒトは食品の色で栄養の濃度を判断する。 加工食品ではこの習性が裏目に?

(2016年11月) "Scientific Reports" に掲載された International School for Advanced Studies(イタリア)などの研究によると、ヒトは色が赤っぽい食品を見ると「栄養が豊富だ」と色めきたち、色が緑っぽい食品を見ると「栄養が乏しい」とげんなりします。

ヒトは視覚の生き物

犬などの動物が嗅覚に頼ることが多いのに対して、ヒトは視覚に大きく頼っています。 このことから、狩猟採集時代のヒトが自然環境の中で食べられない植物と食べられる果実や野菜とを識別するために視覚を発達させてきたのだとも考えられています。

赤色と緑色

未加工の食品(生鮮食品)では、食品に含まれる栄養(カロリーとタンパク質)の量が色によく表れます。 赤味が強いほど栄養を高濃度で含み、緑色の食品は栄養をあまり含まないという傾向があるのです。

というわけでヒトは、自然環境において色を目印に栄養が豊富な食品を識別してきたはずです。 事実、ヒトは赤色と緑色を見分けるのが得意です。

加工食品では本能が誤作動を起こすことも?
加工食品や加熱調理した食品では「赤色が栄養豊富で緑色は貧栄養」というパターンは失われています。 色が薄い食品なのにカロリーが高かったりするわけです。 したがって加工食品の場合、カロリーが高い食品を本能が視覚的に「カロリーが低い」と勘違いしてしまう可能性があります。