フット・ケアが統合失調症の症状改善に有効

(2016年8月) 日本の大学が行った小規模な研究によると、フット・ケアが残遺型統合失調症(*)の症状改善に有効かもしれません。 この研究で、フット・バスとフット・マッサージにより統合失調症の症状が軽減され、生活の質(QOL)が改善されるという結果になったのです。

(*) 統合失調症の一種で、統合失調症の陽性症状(幻覚・各種の妄想・攻撃性・イライラ・支離滅裂など)が生じたことはあるものの、その頻度や程度が非常に低下していて、主として陰性症状(感情鈍麻・無気力・コミュニケーション力の低下など)だけが1年以上にわたり続いているという状態。 統合失調症のなかでは最も軽度。
研究の方法

精神病院に入院していた残遺型統合失調症の患者6名を対象に4週間にわたり、フット・バスとフット・マッサージ(手の平でさするような軽いマッサージ)を週に3回行いました。 フット・バスとフット・マッサージの時間は、どちらも10分間ほどでした。

統合失調症の陽性症状と陰性症状の程度の把握にはPNANSSと呼ばれるアンケートを、そしてQOLの把握にはQOLSと呼ばれるアンケートを用いました。

結果

4週間にわたるフット・バス&フット・マッサージの前にはPNANSSの平均スコアが29点だったのに対して、4週間の後にはスコアが21点超へと改善されていました。

QOLSのスコアも同様に、当初は10点超だったのが4週間後には35点近くにまで改善されました。