頭痛が頻繁に起こるのはビタミンDが不足しているから?

(2017年1月) "Scientific Reports" に掲載された東フィンランド大学の研究によると、ビタミンDが不足している男性は頭痛が頻繁に起こりやすくなる恐れがあります。

研究の方法

42~60才(平均年齢53才)の男性 2,601人のビタミンD血中濃度と頭痛が発生する頻度を調べました。 そして、ビタミンD血中濃度に応じてデータ全体を4つのグループに分けて、頭痛の頻度を比較しました。

結果
68%の男性でビタミンDが欠乏(*)していました。 頭痛が頻繁に(毎週または毎日)生じると回答した男性は250人でした。
(*) 50nmol/L(20ng/ml)未満。
ビタミンD血中濃度の平均値が、頭痛が頻繁に生じないというグループでは43.9nmol/Lだったのに対して、頭痛が頻繁に生じるというグループでは38.3nmol/Lでした。 この数字は、年齢や血液を採取した時期(*)を考慮した後のものです。
(*) ビタミンDは日光に含まれる紫外線が肌に当たると作られるので、季節や天気の違いによる日照量の差によって、ビタミンD血中濃度も違ってくる。 今回の研究でも、日照量が多い6月~9月に慢性的な頭痛が多かった。

様々な要因を考慮しつつ計算したところ、ビタミンD血中濃度が最も低いグループは血中濃度が最も高いグループに比べて頻繁に頭痛が起こるリスクが2.1倍であるという結果になりました。

解説
過去の複数の研究でも、ビタミンD不足により頭痛のリスクが増加するという結果になっています。 ビタミンDが頭痛のリスクに影響するメカニズムについても一応の仮説(*)は存在します。
(*) 炎症に関与するタンパク質群の発現の調節など。 緊張性頭痛に関しては、ビタミンD不足が筋肉を介して頭痛の発生に関与している可能性が高い。