果糖がなぜか運動不足の原因に?

(2015年6月) "Scientific Reports" 誌に掲載されたイリノイ大学などの研究で、同じカロリー同士で比較した場合、ブドウ糖に比べて果糖の方が体重増加・運動不足・体脂肪の沈着が生じやすいという結果になりました。
豆知識
砂糖(ショ糖)はブドウ糖と果糖からできています。
研究の方法
この研究では、生後2才半のマウスを2つのグループに分けて、一方のグループにはカロリーの18%(*)を果糖が占めるエサを与え、もう一方のグループにはカロリーの18%をブドウ糖が占めるエサを与えました。
(*) この18%という数字は、米国人の若者の食事習慣に基づいて決定されました。

いずれのグループについても1日のカロリー摂取量は普通でした(肥満の原因となるほどにカロリーが多くはなかった)。 果糖またはブドウ糖でとるカロリーの量も同じであるため、両グループで異なるのは糖類の種類だけということになります。

結果
果糖を与えられたグループの方がブドウ糖のグループよりも、体重・肝量・体脂肪量が増えていました。 ブドウ糖と違って果糖が一部の代謝プロセスを迂回し、そのために特に脂肪組織と肝臓において脂肪の形成量が増加することが知られています。
過去の類似研究でも果糖によって体重が増加するという結果になっていますが、それらの研究では果糖によって食事量がまず増加していたため、果糖が直接的に体重増加の原因となるかどうかは不明でした。 (参考記事: 果糖が過食の原因に?
さらに、果糖を与えられたグループでは運動量も減っていました。 研究チームによると、果糖のグループにおける体重増加の大部分は運動不足が原因であると思われます。 果糖によってマウスの運動量が減少した理由は不明です。