野菜・果物・カロテノイドの摂取量が多い人は肌が黄色っぽい

(2018年6月) "Journal of Nutrition & Intermediary Metabolism" に掲載されたカーティン大学の研究で、野菜や果物の摂取量と皮膚の色との間に強い関係が見られるという結果になりました。

研究の方法

平均年齢22才の白人男性30人を対象に、過去1ヶ月間における果物・野菜・カロテノイド(野菜や果物を色付ける色素)の摂取量を面談形式で尋ねたほか、反射分光法と呼ばれる技術を用いて全身の8ヶ所(日光にさらされる部分とさらされない部分)の皮膚の色合いを検査しました。

結果

果物/野菜の摂取量とカロテノイド摂取量との間に非常に強い(γ=0.8)相関関係(果物/野菜の摂取量が多いとカロテノイド摂取量も多いという関係)が見られました。
γの値は0.3を超えると「中程度の相関関係」、0.5を超えると「強い相関関係」だとみなされます。

皮膚の色の明るさ(色白/色黒)を考慮しなくても、カロテノイドの摂取量や果物/野菜の摂取量と皮膚(おでこ・上腕・手の平・足の裏のトータル)の黄色っぽさとの間に相関関係が見られました(カロテノイド:γ=0.6 | 野菜/果物:γ=0.4)。

カロテノイド・果物・野菜の摂取量と皮膚の黄色っぽさとの関係が最も強く見られたのは上腕でした。

今回の研究の意味

  1. 2013年に発表されたケンブリッジ大学の研究で、野菜や果物をよく食べている人は肌が黄金色で、その黄金色が他人の目に魅力的に映るという結果になっています。
  2. 2017年に発表された西オーストラリア大学の研究で白人男性にβカロチン(カロテノイドの一種)のサプリメントを飲ませたところ、顔色の黄色味と赤味が増して女性に好評でした。
  3. 2015年に発表されたノッティンガム大学マレーシア校などによる研究では、アジア人であっても野菜や果物に含まれているカロテノイドにより肌の色が健康的に変化することが示されています。
  4. ただし、今回の研究では果物/野菜の摂取量と顔(ほほ)の色との間に相関関係が見られない(おでこも皮膚の色の明るさを考慮すると相関関係の有意性が失われた)という結果になっているので、今回の結果からすれば果物/野菜の摂取量を増やしても顔の色は変化しない恐れがあります。 カロテノイドの摂取量と顔(ホホもオデコも)の色との間には相関関係が見られました。
  5. 今回の研究の本来のテーマは 「野菜・果物を食べるとモテる」 などではなく 「食生活に関するアンケート調査の代わりに皮膚の色で野菜/果物の摂取量を把握できないか?」 というものなので、そういう意味からすると有望な結果でした。