果物の摂取頻度とアルブミン尿症のリスク

(2018年5月) "Plos One" に掲載された中国の研究で、果物をあまり食べない人はアルブミン尿症(タンパク尿症)(*)のリスクが高いという結果になりました。

(*) 尿中のクレアチニン濃度に対するアルブミン濃度。腎臓や血管の健康状態が反映される。

研究の背景

これまでの研究で、生の果物の摂取量が多い人は糖尿病・高血圧・心臓病・脳卒中のリスクが低いことや、アルブミン尿症が生じている人が糖尿病・高血圧・心臓病・脳卒中になりやすいことが示されています。

そこで研究チームは、生の果物の摂取量が多い人はアルブミン尿症になりにくいのではないかと考えました。

研究の方法

中国の農村地域(果物の摂取量が少なく、アルブミン尿症の人が多いのが特徴)に住む30才以上の男女 3,574人を対象に、果物の摂取頻度などを調べたのち中央値で5.6年間にわたりアルブミン尿症の発生状況を追跡調査しました。

結果

追跡期間中に17.6%にあたる629人にアルブミン尿症が生じました。

果物を週に3回以上食べていたグループに比べて、他のグループではアルブミン症のリスク(オッズ比)が次のように増加していました:
  • 週に1~3回食べるグループ: +74%
  • 週に1~2回食べるグループ: +58%
  • 果物を食べる習慣がないグループ: +78%
糖尿病を抱えている人をデータから除外しても、果物の摂取頻度とアルブミン尿症のリスクとの関係の有意性は失われませんでした。