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果物に含まれるフラボノイドに男性の心臓病や脳卒中を予防する効果?

(2016年8月) "American Journal of Clinical Nutrition" に掲載されたイースト・アングリア大学(英国)などの研究で、主として果物に含まれるフラボノイドであるアントシアニンとフラバノン(*)の摂取量が多い男性は心筋梗塞と虚血性脳卒中になるリスクが低いという結果になりました。出典: Habitual intake of anthocyanins and flavanones and risk of cardiovascular disease in men
(*) アントシアニンはブルーベリーや、色の濃いブドウ、ワインなどに豊富に含まれています。 フラバノンは、グレープフルーツやミカンなどの柑橘系果実に豊富に含まれています。

過去に行われた類似研究では、果物に含まれるフラボノイドを普段から摂っている女性は心血管疾患(心臓病や脳卒中)になるリスクが低いことが示されています。

研究の方法

心血管疾患やガンの病歴が無い米国在住の男性4万4千人近くを対象に、食生活に関するアンケートを実施し、その後20年以上にわたって心血管疾患の発生状況を追跡調査しました。

結果

追跡期間中に発生した心筋梗塞の件数は4千件超、脳卒中の件数は約 1,600件でした。

アントシアニン
アントシアニン摂取量が多かったグループでは、非致死性の心筋梗塞(*)になるリスクが10%超下がっていました。 血圧が正常な男性に限ると、この数字は20%ほどでした。
(*) 心筋梗塞のうち死亡の原因とみなされなかったもの。

心筋梗塞全体(致死性+非致死性)および脳卒中については、アントシアニン摂取量とのあいだに関係が見られませんでした。

フラバノン

フラバノン摂取量が多かったグループでは、虚血性脳卒中(*)のリスクが20%超低くなっていました。 フラバノン摂取量と虚血性脳卒中リスクとの関係は高齢者で顕著でした。

心筋梗塞や脳卒中全体(虚血性+出血性)については、フラバノン摂取量とのあいだに関係が見られませんでした。
(*) 脳卒中には血栓が引き起こす虚血性の脳卒中と、脳内出血による出血性脳卒中の2種類が存在します。 虚血性脳卒中が脳卒中全体の85%を占め、出血性脳卒中は15%。