ポリフェノール類の摂取量が多いと睡眠時間が少なくて済む?

(2018年11月) "Nutrients" 誌に掲載されたリーズ大学(英国)の研究で、野菜や果物で摂るポリフェノール類の量が多い女性は睡眠時間が少し短いという結果になりました。

研究の方法

英国に住む女性1万4千人(平均年齢51才)の食生活をアンケートで調べてポリフェノール摂取量を把握し、その4年後にアンケートで睡眠時間を調べました。

結果

ポリフェノール類全体の摂取量が1g増えるごとに、睡眠時間が18分短くなるという結果でした。

"Polyphenols: food sources and bioavailability" によると、野菜や果物のポリフェノール含有量は1食分あたり数mgから、せいぜい数百mgといった辺りです。 ただし、この文献ではポリフェノールの種類別に含有量が記載されているので、1つの野菜や果物が含有するポリフェノール類のトータルとなると、けっこうな量になるかもしれません。

ナスビはポリフェノールの含有量が多く、アントシアニンだけで200gあたり1.5gも含有されています。

摂取量の多さと睡眠時間の短さとの間に関係が見られた食品は、果物ではキーウィ・りんご・オレンジ・100%果汁ジュース・パイナップル、野菜ではキャベツ・なすび・セロリ・とうがらし(pepper)・オリーブでした。

ポリフェノール類の種類別に分析に分析すると、個々のポリフェノール(アントシアニンだとかフラバノールだとか)の摂取量と睡眠時間との間に関係が見られませんでした。

解説

ポリフェノール摂取量が睡眠時間に影響しうる理由について研究グループは色々な見解を述べていますが、そのうちの1つは次のようなものです:
「睡眠が果たす役割の1つは、覚醒中の活動により生じたフリー・ラジカルから体を守ることである。 (中略) 今回の研究において果物や野菜の摂取量が多い女性で睡眠時間が短かったのは、果物や野菜が豊富に含有する抗酸化成分によりフリー・ラジカルの発生量が減少するおかげで睡眠の必要性が減るからかもしれない」
果物や野菜を食べる時間帯によって睡眠への影響が異なるかもしれません。