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果物をよく食べる人は前立腺ガンになることが少ない

(2017年4月) "International Journal of Cancer" に掲載されたオックスフォード大学などの研究で、野菜を食べる量が多くても前立腺ガンのリスクは変わらないけれど、果物をよく食べる人は前立腺ガンになることが少ないという結果になりました。

研究の方法

欧州8ヶ国に住む男性14万人超の食生活などを調べ、その後平均で14年間近くにわたり前立腺ガンの発生状況を追跡調査しました。

そして、野菜または果物の摂取量に応じてデータを5つのグループに分割し、グループ間で前立腺ガンのリスクを比較しました。

結果
  • 追跡期間中に7千人ほどが前立腺ガンになりました。
  • 果物の摂取量が最大だったグループは摂取量が最低だったグループに比べて、前立腺ガンになるリスクが9%低くなっていました。 果物の種類別に分析しても統計学的に有意な結果は得られませんでした(強いて上げれば柑橘類)。
  • 野菜の摂取量と前立腺ガンになるリスクとの間には関係が見られませんでした。
  • 前立腺ガンで死亡するリスクについては、野菜の摂取量と果物の摂取量いずれとの間にも関係が見られませんでした。
関連研究

"Molecular Nutrition & Food Research" 誌(2016年)に掲載された研究では、イタリアに住む前立腺ガン患者777人のデータを分析して、果物や野菜の摂取量が多い人は15年間のうちに死亡するリスクが34%低いという結果になっています。

"Nutrients" 誌(2016年)に掲載されたメタ分析では、12の追跡研究のデータを分析して、野菜・果物・鶏肉・魚・全粒穀物を中心とする健康的な食生活を続けていても前立腺ガンのリスクは減らないものの、赤身肉・加工肉(ベーコンやハム、ソーセージなど)・卵・甘い物を頻繁に食べる欧米型の食生活を続けていると前立腺ガンになるリスクが34%高くなるという結果になっています。

"Scientific Reports"(2016年)に掲載されたメタ分析では、24の研究(ケース・コントロール研究とコホート研究)のデータを分析して、ケース・コントロール研究(コホート研究よりも信頼性が低い)においてのみ、トマトの摂取量が多い人は前立腺ガンのリスクが24%低いという結果になっています。

"Cancer Prevention Research" 誌(2013年)に掲載された研究では、前立腺ガンを発症しやすいように遺伝子改造されたマウスを用いた実験を行って、トマトだけでも大豆だけでも前立腺ガンになるリスクが40%近く低下するけれど、トマトと大豆を同時に与えると前立腺ガンになるリスクが55%下がるという結果になっています。