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果物(と野菜)に認知症を予防する効果?

(2017年3月) "Age and Ageing" 誌に掲載された香港中文大学の研究によると、果物や野菜を食べる習慣が認知症の予防に役立つかもしれません。

研究の方法
香港に住む認知症ではない高齢者 17,700人を対象に、野菜・果物の摂取量を調べたのち6年間にわたり認知症の発症状況を追跡調査し、WHO(世界保健機関)が推奨する野菜・果物の摂取量(*)と認知症になるリスクとの関係を調べました。
(*) WHOは、野菜と果物の合計で毎日5食分以上食べることを推奨しています。 「1食」は80g。 イモ類は野菜に含みません。 最近では、この推奨量の2倍(10食分)を食べるのが良いと言われ始めています。

データの分析においては、年齢・性別・教育水準・慢性病の有無・身体活動量・喫煙習慣を考慮しました。

結果
野菜

野菜を毎日3食分以上食べていたグループと食べていなかったグループとで、認知症になるリスクに統計学的に有意な違いは見られませんでした。

果物

果物を毎日2食分以上食べていたグループは、果物を食べる量がそれよりも少なかったグループに比べて、認知症になるリスクが14%低くなっていました。

野菜と果物

果物を毎日2食分以上および野菜を毎日3食分以上食べていたグループは、そうでなかったグループに比べて認知症になるリスクが25%低くなっていました。

関連研究

"fontiers in Aging Neuroscience" 誌(2017年)に掲載された研究(メタ分析)でも、9つの研究のデータ(3万1千人超)を分析して、野菜・果物を食べる量が多いと認知障害や認知症になるリスクが20%低く、野菜・果物を食べる量が100g/日増えるごとに、認知障害や認知症になるリスクが13%ほど下がるという結果になっています。 このメタ分析では、野菜と果物に分けた分析は行われませんでした。

2015年に発表されたラッシュ大学の研究(上記のメタ分析には使われていない)では、平均年齢81才の高齢者954人の食生活を調べたのち平均5年間にわたり認知能力の状態を追跡調査し、青葉の野菜1~2食分/日食べる場合には全く食べない場合に比べて認知能力が11才も若いという結果になっています。

果物・野菜と認知症のリスク

野菜・果物をたくさん食べて認知症のリスクが下がるとすればそれは、こうした食品に抗酸化物質やビタミンB類(認知機能に影響すると考えられている)が豊富に含まれているためかもしれません。

ただし、野菜や果物を頻繁に食べる人は生活習慣が全般的に健康的で、それゆえに認知機能が低下しにくいという可能性も考えられます。