野菜と果物をよく食べる高齢者は虚弱になりにくい

(2016年5月) "American Journal of Clinical Nutrition" に掲載されたマドリード大学などの研究によると、高齢者の虚弱を予防するのに野菜と果物が有効かもしれません。出典: Consumption of fruit and vegetables and risk of frailty: a dose-response analysis of 3 prospective cohorts of community-dwelling older adults.
虚弱とは
虚弱とは、不本意な体重の減少・疲労感・活動量の低下・動作の鈍化・握力低下などが見られる状態を指します。 虚弱な高齢者では入院や死亡のリスクが増加します。
研究の方法

自宅で生活している欧州の高齢者3千人足らずの食生活を調べたのち、平均で2.5年間ほどにわたり虚弱の発生状況を調べました。

結果

2.5年間のうちに300人が虚弱になりました。

果物
果物を食べるグループでは果物をまったく食べないというグループに比べて、虚弱になるリスクが次のように減っていました:
  • 果物を毎日1回食べるグループ: -41%
  • 果物を毎日2回食べるグループ: -42%
  • 果物を毎日3回以上食べるグループ: -52%
野菜
野菜を食べるグループでは野菜をまったく食べないというグループに比べて、虚弱になるリスクが次のように減っていました:
  • 野菜を毎日1回食べるグループ: -31%
  • 野菜を毎日2回食べるグループ: -44%
  • 野菜を毎日3回以上食べるグループ: -48%
果物&野菜
果物・野菜を食べる量が1日1回以下というグループに比べて、果物・野菜を食べる量が1日2回以上だという各グループでは虚弱になるリスクが次のように減っていました:
  • 果物・野菜を毎日2回食べるグループ: -59%
  • 果物・野菜を毎日3回食べるグループ: -53%
  • 果物・野菜を毎日4回食べるグループ: -64%
  • 果物・野菜を毎日5回以上食べるグループ: -69%
その他

果物を食べる量が多いと疲弊・運動不足・歩行速度低下のリスクが少なく、野菜を食べる量が多いと疲弊・不本意な体重減少のリスクが少ないという関係も見られました。

結論
果物・野菜を食べる量が多い高齢者ほど虚弱になりにくいという結果でした。 果物を毎日3回および野菜を毎日2回(あわせて5回)食べるようにすると良いでしょう。