野菜や果物を食べて炎症を緩和しよう

(2018年6月) ニューカッスル大学(オーストラリア)などの研究グループが "The American Journal of Clinical Nutrition" に発表したシステマティック・レビューで、野菜や果物の摂取が炎症の改善に有効であるという結果になりました。
Banafshe Hosseini et al. "Effects of fruit and vegetable consumption on inflammatory biomarkers and immune cell populations: a systematic literature review and meta-analysis"

予備知識

慢性的な炎症は様々な慢性疾患のリスクを増加させる恐れがあります。 これまでの研究からも、野菜や果物に炎症を軽減する効果があると思われます。 野菜や果物には抗酸化物質などの健康的な成分が含まれており、そうした物質に免疫機能を改善する効果が期待されるためです。

レビューの方法

野菜や果物の摂取量と炎症バイオマーカー(血中に存在し炎症の程度を示す物質)や免疫細胞との関係を調べた83の研究(2018年3月までに発表されたもの)のデータを分析しました。

83の研究のうち71が臨床試験で、12が観察研究(横断研究が10とコホート研究が2つ)でした。

結果

  1. 12の観察研究のうち10の研究で、野菜や果物の摂取量が多い人は炎症バイオマーカーの血中濃度が低い(全身的に炎症が少ない)という関係が見られた。
  2. 介入研究(臨床試験)でも68%にあたる48の研究において、野菜や果物の摂取により全身あるいは気道の炎症が軽減されていた(1つ以上の炎症バイオマーカーで改善が見られた)。
  3. 今回のレビューで用いた研究のデータを総合的に分析したところ、野菜や果物の摂取量を摂取することで、炎症バイオマーカーのうちC反応性タンパク質(CRP)および腫瘍壊死因子α(TNFα)という2種類の血中濃度が下がったり、免疫細胞の一種であるγδT細胞が増加したりするという結果になった。