野菜と果物で前立腺ガン患者の生存率がアップ

(2016年11月) "Molecular Nutrition & Food Research" 誌に掲載された CRO National Cancer Institute(イタリア)の研究によると、前立腺ガン患者の生存率アップに野菜と果物が有効かもしれません。

研究の方法

前立腺ガンと診断されたイタリア人男性777人を 1995~2002年から 2013年まで追跡調査したデータを分析しました。 食生活に関するデータは、男性たちが前立腺ガンと診断される2年前の時点の食生活についてアンケートで調査した結果を用いました。

データの分析では、果物と野菜の摂取量に基づいてデータ全体を2つのグループに分け(*)、その2つのグループの間で生存率を比較しました。
(*) データ全体で果物・野菜摂取量の中央値を割り出し、その中央値でデータを2つのグループに区切った。
結果
総死亡リスク
果物・野菜の摂取量が少なかったグループの15年生存率が58%だったのに対して、果物・野菜の摂取量が多かったグループの15年生存率は71%でした。 研究チームの計算によると、果物・野菜の摂取量が多かったグループは摂取量が少なかったグループに比べて、15年間における総死亡リスク(*)34%低いということになります。
(*) 死因を前立腺ガンに限らない。
同様に、食物繊維の摂取量が多い場合には41%、プロアントシアニジン(*)の摂取量が多い場合には42%、それぞれ総死亡リスクが低くなっていました。
(*) プロアントシアニジンはフラボノイドの一種で、ブドウ(色の濃いもの)や赤ワインに豊富に含まれています。
前立腺ガンで死亡するリスク
プロアントシアニジンとフラボノールの摂取量が多い場合には、前立腺ガンが原因で死亡するリスクも減っていました。 リスク低下幅は、プロアントシアニジンが48%、フラボノール(*)60%というものでした。
(*) フラボノールは、紅茶・豆類・玉ねぎ・ブロッコリー・りんご・ぶどう・赤ワイン・ブルーベリーなど様々な野菜や果物に含まれています。