医学生の40%に肥満者への偏見

(2013年5月) "Journal of Academic Medicine" に掲載されたWake Forest Baptist Medical Center の研究で、医学生の5人に2人が無意識の偏見を肥満の人に対して抱いているという結果になりました。

研究の方法
300人の医学校3年生を対象に次の2点を3年間にわたり調べました:
  • 医学生の肥満者への偏見の状況
  • 肥満者に対する偏見のある医学生がその偏見を自覚しているかどうか

Weight Implicit Association Test(IAT)というソフトウェアを使って、医学生たちの無意識の体重的な嗜好(太った人を好むのか、痩せた人を好むのか)を調べ、さらに医学生たちにアンケートに回答してもらって本人が自覚している体重的嗜好を評価しました。

結果

医学生たちのうち39%に中~強程度の嫌肥満者傾向が見られました。 これに対して、痩せている人を嫌う傾向にあったのは17%でした。 そして、これらの傾向を自覚しているのは25%未満でした。

解説
研究者は次のように述べています:

「偏見は、医療ケアや医師と患者の関係に影響を与えます。 医師の偏見が原因で患者が病院に来たがらなくなるということさえあります。 したがって、医学生のうちに偏見を取り除こうとすることが大切です。

過去の研究で、医師もおしなべて一般人と同様に肥満者に対する強い偏見を有していることが示されています。参考記事: 太っていると医師が親身になってくれない 医師は、肥満の患者は自分の治療計画に従わないと思い込みがちであるうえに、肥満の患者に対しては普通体重の患者に対するよりも敬意を抱きにくい傾向にあるのです」
今回の研究では、肥満者に対する偏見を取り除くための方法は検討していませんが、研究者によると、偏見をなくすには、まず偏見の存在を本人が認めることから始めます。