子供の背中の痛みは、携帯型ゲーム機が原因かも

(2013年8月) オランダの医学誌 "Medisch Contact" に掲載されたレポートによると、子供が訴える背中の痛みの原因の1つは、携帯型ゲーム機(ゲームボーイ、ニンテンドーDS、PlayStation Portable など)や、スマートホンなどのポータブル・デバイスを長時間にわたって毎日使い続けることです。

これらのポータブル・デバイスを使用するときには、うつむいて首をかがめた姿勢になりますが、そのような姿勢を8~18歳程度の成長期の子供が毎日長時間(8時間など)取ることで背骨の湾曲が生じ、それが痛みの原因になっているというのです。

ゲームボーイ痛

今回の論文を執筆した医師たちは、この背中の痛みのことを「ゲームボーイ痛(Game Boy Back)」と名づけています。

背骨の湾曲や椎間板ヘルニアによる背中の痛みは従来、手作業をする50歳以上の人にしか見られなかったもので、欧州の子供でこのような症例が報告されたのは子供の労働が一般的であった100年以上前のことでした。

この症状を報告した医師は次のように述べています:
「(ポータブル・デバイスを毎日長時間使うのは)盆栽を育てるようなものです。 骨は木と同じように反応するので、長期間にわたって特定の方向に力を加え続けると、その方向に成長します」

ただしこの医師は、悪いのはポータブル・デバイスではなくポータブル・デバイスを使うときの姿勢、特に座って使用するときの姿勢だとしています。

診断法と対策

「ゲームボーイ痛」かどうかを診断するには、子供に前屈の姿勢をとらせてみます。 (背中に痛みがあるうえに)手の指先で足のつま先を触ることが出来なければ「ゲームボーイ痛」が疑われます。 背骨の湾曲が生じている子供では、(背中の)中間部分が十分に曲がらないため、手の指先が足のつま先に届かないのです。

「ゲームボーイ痛」の対策として、この医師は、うつぶせになって肘で上半身を支える姿勢(うつぶせに寝転んで本を読むときのような姿勢のことでしょう)を取り続けることを推奨しています。