ニンニクの健康効果 ― ガン、心臓・血管、風邪


ニンニクには30以上の有機硫黄化合物が含まれており、様々な健康効果をもたらしてくれます。

  • ガン
    いくつかの生体外実験や動物実験によると、ニンニクの抗ガン作用が有効なガンの種類は、前立腺ガン、結腸ガン、胃ガン、膀胱ガン、食道ガン、皮膚ガンで、ニンニクは、これらのガンの発症と進行を阻害します。 ヒトを対象に行われた試験としては、ノースカロライナ大学が行ったものがあり、ニンニクを食べることによって結直腸ガンのリスクを60%以上減少できるという結果になっています。

    また、米国の国立がん研究所によると、ニンニクによって、膵臓ガンでは54%、前立腺ガンでは50%、結腸ガンでは50%、および胃ガンでは52%、それぞれリスクが減少します。

    さらに、サウスカロライナ大学の研究によると、ニンニクに含まれる硫黄化合物群が、悪性の脳腫瘍である神経膠芽腫(グリア芽腫)に対して有効です。

  • 糖尿病
    複数の研究でニンニクが血糖値のコントロールに有効であることが示されているほか、インドの研究によると、ニンニクに含まれるアリシンがチアミン(ビタミンB1)と結合して作られるアリチアミンという化合物に、膵臓を刺激してインスリンを分泌させる作用があります。

    アリシンとは、ニンニクやタマネギに特有の刺激臭(香気成分)や辛味成分となる化合物のことで、硫化アリルなどとも呼ばれます。

  • 心臓・血管
    コレステロール: ニンニクに、LDL(悪玉)コレステロールとトリグリセライド(中性脂肪)の血中濃度を20%ほど下げる効果のあることが複数の研究で示されています。 また、粉末状のニンンクを4ヶ月間にわたって毎日800mg服用することで、LDLコレステロールが12%、トリグリセライドが17%減少するという結果になった大規模な研究もあります。

    血圧: 複数の研究で、ニンニクのサプリメントの服用が最低血圧や最高血圧を下げるのに有効であることが示されています。 ニンニクに含まれる硫化水素に筋肉をリラックスさせる効果があり、これによって血圧が下がるのだと考えられています。 血栓: ニンニクは、血液を薄めることでプラークの蓄積と血栓を防ぎ、脳卒中や血栓症を予防してくれると思われます。 インドで行われた研究に、ガーリック・オイルを10ヶ月間にわたって摂取した人では、血栓のリスクが83%も下がるという結果になったものがあります。

    ニンニクはこのように、コレステロールや血圧などを改善することで、心血管疾患のリスクを低減してくれると考えられます。

  • 風邪
    英国の研究によると、ニンニクのサプリメントを毎日服用することで、風邪をひくリスクが50%以上も減少します。 さらに、風邪をひいてしまった後でも、ニンニクのサプリメントを服用していると、風邪が早く治ります。
ニンニクの摂取量は、1日あたり2~4片が良いでしょう。 フリーズドライのニンニクであれば、1,200mg を3回に分けて服用します。

ニンニクを料理に使うときには、細かく刻むか、あるいは潰すことによってニンニクの効果が増大します。 イタリア料理の料理人は、ニンニクを刻むのではなく潰すそうです。

ニンニクを潰した後に、ニンニクに含まれるアリインとアリイナーゼが結合してアリシンに変化しますが、これには時間が必要なので、ニンニクは料理に使う直前ではなく、しばらく前に潰しておきましょう。

Wikipedia によると、アリシンは放置しておくと徐々に失われるそうですから、潰してから調理するまでに時間を空けすぎても良くないでしょう。 あと、加熱によってアリシンはすぐに分解されてしまうそうです。 ただし、2~4片というのは、アリシンが加熱によって分解されることを考慮したうえでの量だと思います。