スタンドで給油時にこぼれたガソリンが環境に悪影響

(2014年10月) "Journal of Contaminant Hydrology" オンライン版に掲載されたジョンズ・ホプキンス大学の研究によると、ガソリンスタンドで車にガソリンを入れるときに床に垂れるものが、近隣の土壌や地下水に悪影響を及ぼすと考えられます。

ガソリンを入れるときに床にこぼれたガソリンが長期間のうちに、コンクリートの床に浸透してガソリンスタンドの下に広がる土壌や地下水にまで入り込むというのです。

研究グループの推算によると、一軒のガソリンスタンドで10年間のうちにこぼれるガソリンは、控え目に見積もっても 1,500リットル程度になります。 1,500リットルのうち土壌にまで達するのが仮に数パーセントだけだとしても問題です。 ガソリンにはベンゼンのような発がん性物質など有害な物質が含まれているからです。

この研究では、研究グループが開発した数学モデルを用いて、床にこぼれたガソリンのうち気化するものとコンクリートの床を浸透して土壌に入り込むものとの比率を計算しました。

この数学モデルによると、床にこぼれたガソリンは数分以上コンクリートの表面に残りますが、コンクリートが不浸透性ではないために、こぼれたガソリンのうちの少なからざる部分がコンクリートに染み込みます。

研究者は次のように述べています:

「コンクリートの床にこぼれたガソリンはやがて気化します。 コンクリートの床にガソリンの染みが無ければガソリンがすべて気化したのだと考えられていますが、今回の研究によると、これは間違った認識です。 (床に染みが残らないような)ガソリンの小さな飛沫であっても(土壌への)影響が出ると思われます」


研究者によると、雨もガソリン汚染の原因となります。 ガソリンスタンドの床に降った雨が床のガソリンで汚染され、それが近隣の土壌や川へと流れ込むからです。