ガス器具の使用時に換気扇を使わないと喘息や気管支炎のリスクが増加

(2014年10月) "Environmental Health" 誌に掲載されたオレゴン州立大学の研究で、ガス調理器具(ガスコンロなど)の使用時に換気をしない家庭では子供が喘息や慢性気管支炎である率が高いという結果になりました。 ガス調理器具は、室内の空気汚染度に影響することが知られています。

研究者は次のように述べています:

「ガス調理器具の使用時に換気をしない家庭では、換気をする家庭に比べて、喘息と喘鳴(吸気時に聴診器なしで聞かれる異常呼吸音)が(子供に)見られる率が高くなっていました。

今回の研究ではガス調理器具の使用と喘息との因果関係は示せていませんが、子供のいる家庭は(子供の喘息の心配があるかどうかに関わらず)いずれも、ガス調理器具の使用時に換気をする必要があります」


この研究では、1988~1994年にかけて米国全土からデータを収集した Third National Health and Nutrition Examination Survey というデータベースから、以下に該当する子供たち 7,300人のデータを抽出して調査しました:

  1. 喘息、喘鳴または気管支炎を患っている。
  2. 両親がガス調理器具を使用している。
  3. 2~16才である。
調査の結果、ガス調理器具の使用時に換気扇などの換気装置を使用している家庭の子供は、そうでない子供に比べて喘息である率が32%、気管支炎である率が38%、そして喘鳴がある率が39%低くなっていました。

さらに、ガス調理時に換気装置を使用している家庭の女の子の方が、(そうでない女の子に比べて)喘息の主要な生物学的マーカーの1つである肺機能が有意に良好でした。

調査対象となった家庭の多くは暖房用のガス・ストーブも使用していましたが、そのような家庭では、特にガス・ストーブの使用時に換気をしていない場合に、子供に呼吸器系の健康不良が多く見られる傾向にありました。

調理用のガス器具を暖房に使用しているという家庭でも、ガス器具の使用時に換気をしている場合には(換気をせずに調理用のガス器具を暖房に使用する家庭に比べて)子供が喘息である率は44%、そして気管支炎である率も43%低くなっていました。

ペットの有無や家庭内での喫煙状況などの喘息のリスク要因を考慮しても、これらの結果に変化はありませんでした。