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乳ガンになる前から大豆食品を食べていたなら、乳ガンになってからも食べ続けると良いかもしれない

(2017年2月) "Clinical Cancer Research" 誌に掲載されたジョージタウン大学(米国)の研究(動物実験)によると、乳ガン患者に処方されるタモキシフェンという抗ガン剤は、タモキシフェンの服用を開始してから初めて大豆や大豆由来の食品を食べたときに効果が損なわれるものの、長期間にわたり大豆を食べ続けていると乳ガンの再発を防ぐ効果が向上するかもしれません。出典: Toward Understanding When Eating Soy Might Help or Harm In Breast Cancer Treatment

実験の概要

ネズミを用いた実験を行いました。

成鼠になってからずっとゲニステイン(イソフラボンの一種で大豆の成分)を与えられていたネズミは、タモキシフェンの投与により乳ガン再発リスクが7%に抑えられました。

その一方で、乳ガンになりタモキシフェンを投与されるようになってからゲニステインを与えられ始めたネズミでは、抗腫瘍免疫応答が引き起こされず、ガン細胞が除去されませんでした。 その結果、乳ガンの再発率が33%でした。

大豆を食べ始めるタイミングにより、このような違いが生じる理由はまだわかっていません。

コメント
研究者は次のように述べています:
「乳ガンを発症する前からゲニステインを使用し続けていると、ガンに対する免疫力が全般的に改善して、ガンの発症や再発を防ぐ役に立ちます。(ゲニステインを使用し続けていると)オートファジーと呼ばれガン細胞の生存を助長するメカニズムも阻害されます。 ゲニステインでタモキシフェンの効果が増すのもそのためでしょう」

「『大豆食品を食べたりイソフラボン・サプリメントを服用したりしないように』と乳ガンの患者に支持する腫瘍医が少なくありませんが、今回の結果によると、大豆と乳がんの関係はそのように単純な話ではありません」

「今回の研究結果がヒトの女性にも当てはまるのであればの話ですが、乳ガンと診断される前から大豆食品を食べているのであれば大豆食品を食べ続ければよいし、乳ガンと診断される前にゲニステイン(大豆食品)を摂取していなかったのであれば診断後にも摂取しないようにすればよいと思われます」
過去の研究に、豆乳を毎日1/3カップ(イソフラボンを10mg含有)飲んでいる女性が乳ガンを再発しやすいという結果になったものがあります。