妊娠高血圧の予防に運動習慣が有効

(2016年2月) "American Journal Obstetrics & Gynecology" に掲載された Universidad Politécnica de Madrid(スペイン)などの研究で、妊娠中の運動が妊娠高血圧のリスクや生まれる子供が巨大児(出生体重が4千g以上である新生児)であるリスクを下げるのに有効であるという結果になりました。

妊娠高血圧

妊娠高血圧とは妊娠20週目以降に生じる高血圧のことで、妊娠高血圧の妊婦は妊娠高血圧腎症と呼ばれる深刻な妊娠合併症が起こりやすくなります。

妊娠高血圧のリスク要因は肥満で、妊娠前から肥満している場合・妊娠中の体重増加が過剰である場合・妊娠糖尿病がある場合に生じやすくなります。 肥満や妊娠糖尿病は巨大児のリスク要因でもあります。

研究の方法

健康な妊婦765人を2つのグループに分けて、一方のグループ(383人)にのみ研究チームが考案した運動プログラムを実施してもらいました。 運動を行う頻度は週に3回で、妊娠期間全体を通して運動習慣を続けました。

結果

妊娠中に運動をしていなかったグループは運動をしていたグループに比べて、妊娠中に体重が過度に増えるリスクが1.5倍、妊娠高血圧を発症するリスクが3倍、生まれた子供が巨大児であるリスクが2.5倍に増加していました。

研究チームによると、運動をしなかったグループで妊娠高血圧や巨大児のリスクが増加していたのは、このグループで妊娠中に体重が過度に増えることが多かったためかもしれません。