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妊娠時の高血圧が、生まれる子供のIQに影響

(2012年10月) "Neurology" 誌に掲載されたフィンランドの研究によると、妊娠中に高血圧であると生まれてくる子供の認知能力に一時的ではない影響が出る可能性があります。

妊婦の10%は、妊娠高血圧腎症などの高血圧疾患が原因で妊娠合併症になります。 妊娠合併症はこれまでに未熟児や低体重児との関係が指摘されていますが、今回の研究では新生児の認知能力の低下との関係が指摘されています。

研究の方法

この研究では、398人の男性に、20歳の時点と69歳頃の2つの時点でフィンランド軍の基礎能力試験を受けてもらいました。 この試験により測定できたのは、言語・計算・空間視覚能力です。 空間視覚能力というのは、視覚的な表現とその表現の空間的な関係を理解する能力のことです。

これらの男性たちの母親のいずれが高血圧による妊娠合併症を患っていたかについては、母親たちの血圧と尿中タンパクから推測しました。

結果

そして今回の研究の結果も、高血圧による妊娠合併症を患っていた母親から生まれた男性のほうが、20歳の時点と同様に69歳の時点でも、計算的な思考能力と総合的な認知能力のテストの成績が低かったのです。

妊娠合併症の母親から生まれた男性は、そうでない男性よりも、総合的な思考能力において、69歳の時点で4.36ポイント劣り、20歳の時点では2.88ポイント劣るという結果でした。 数学的な思考能力において、妊娠合併症の母親から生まれた男性の成績の低さが顕著でした。
同じ研究グループによる過去の研究では、高血圧による妊娠合併症を患っていた母親から生まれた男性はそうでない子供に比べて、20歳の時点で認知能力テストの成績が低い傾向にあることが示されています。
研究の弱点
ただし、この研究には、次のような弱点があります:
  1. ①69歳まで生きた②フィンランド人の男性しか対象にしていない。
  2. どの母親が高血圧疾患を持っていたかを判断するうえで、血圧のデータが不十分。
  3. 研究対象者の人数が少し不十分。