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妊娠中のストレスが生まれる子供の腸内細菌叢に影響

(2015年1月)"Psychoneuroendocrinology" 誌に掲載されたラドバウド大学(オランダ)の研究によると、妊娠中にストレスを受けた母親から生まれた子供は腸内細菌叢の質が悪いために腸のトラブルやアレルギーなどの問題が生じやすくなります。

妊娠中にストレスを受けた母親から生まれた子供では心身の両面において問題が生じやすくなりますが、それも腸内細菌叢に起因する腸のトラブルやアレルギーが原因かもしれません。

研究の方法

この研究では、56人の妊婦を対象に、アンケートを実施してストレスと不安感の程度を調べ、さらに唾液に含まれるコルチゾールというストレス・ホルモンの量を検査しました。

そして、子供が(いずれも自然出産で)生まれて7日~4ヶ月のうちに、子供の大便のサンプルを採取して腸内細菌の状態を調べました。

結果

その結果、母乳育児かどうかなど子供の腸内細菌に影響する要因を考慮したうえでなお、妊娠中のストレスの程度と生まれた子供の腸内細菌の多様性のあいだに関係が認められました。

妊娠中のストレスが強かった母親から生まれた子供の腸には、プロテオバクテリア(紅色細菌)が多く、乳酸菌とアクチノバクテリア(放線菌)が少なかったのです。

そして、このような腸内細菌叢の構成だった(ストレスの強い妊婦から生まれた)子供は、胃腸の疾患やアレルギー反応が生じる率が高くなっていました。

研究者は次のように述べています:
「(ストレスの強い妊婦から生まれた子供には)他の細菌を投与するのが発達にとって有益なのではないでしょうか」