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単独ではガンを促進するカプサイシンだが、ショウガの成分と組み合わせると...

(2016年9月) 唐辛子の成分であるカプサイシンに胃ガンの発生を促進する作用のあることが知られていますが、"Journal of Agricultural and Food Chemistry" に掲載された河南大学(中国)の研究(マウス実験)によると、カプサイシンはショウガの成分である6-ジンゲロールと組み合わせると、6-ジンゲロールのガン抑制効果を増幅する可能性があります。

研究の方法
毒性の化学物質の投与により肺ガンを発症するリスクを高められたマウスを、次の4つのグループに分けて20週間にわたり観察しました:
  1. 何も投与されないグループ
  2. カプサイシンのみを経口投与されるグループ
  3. 6-ジンゲロールのみを経口投与されるグループ
  4. 6-ジンゲロールとカプサイシンの両方を経口投与されるグループ
結果

肺ガンの発生率は、カプサイシンの投与によって増加し、ジンゲロールの投与によって減少していました。 そして、カプサイシンをジンゲロールと組み合わせたときに、肺ガンの発生率が最も低くなっていました。

各グループの肺ガン発生率は次のようなものでした(カッコ内は腫瘍の数(*)):
  1. 何もなし: 70%(21.2)
  2. カプサイシン: 100%(35.6)
  3. ジンゲロール: 50%(10.8)
  4. カプ&ジンゲ: 20%(4.7)
(*) 「数」は "multiplicity" を訳したもの、米国立がん研究所の定義によると "multiplicity" とは「数や種類に富んでいること」を意味します。 検索で調べると、"multiplicity" を「腫瘍の数」と定義している論文も見つかりました。
解説
カプサイシンと6-ジンゲロールはいずれも、TRPV1と呼ばれる 受容体活性化チャネルに作用することで肺ガンの発生に影響していました。
ジンゲロールとの併用によりカプサイシンの作用が逆転する理由についてはプレスリリースにもアブストラクトにも記述がありません。