「最新健康ニュース」のコンテンツを閲覧以外で利用する方は「引用・転載・ネタ探しをするときのルール」をご覧ください。

歯茎への適度な刺激で免疫力が向上

(2017年1月) "Immunity" 誌に掲載されたマンチェスター大学の研究によると、歯茎に適度な刺激が加わることで免疫細胞が増えます。

研究の概要
歯茎への刺激を減らすと
マウスに離乳期から柔らかいエサを与えると、中年になる頃(生後24週間)に免疫細胞の一種であるTh17細胞が減少しました。
Th17細胞はヘルパーT細胞の一種で、口腔内に一般的に見られる細菌やカビによる感染から体を守るうえで重要な役割を果たしています。
歯茎への刺激を増やすと

11日間にわたり1日おきに、マウスの歯茎を無菌の綿棒を用いて刺激したところ、Th17細胞が増加しました。

過度の刺激は逆効果
マウスに離乳期からずっと硬いエサを与えると、咀嚼にともなう歯茎表面の損傷が過剰となってTh17細胞が増えすぎ、中年になる頃には歯周病による骨の減少が悪化していました。
歯周病は、糖尿病・リウマチ・心臓病・早産など全身の健康に影響しかねません。
解説
腸や皮膚においてはTh17細胞は善玉菌の存在により活性化します。 口腔内においても同様だとこれまで考えられてきましたが、今回の研究により、咀嚼時に歯茎の表面がすりむけたときに歯茎から誘導される因子が善玉菌と同じようにしてTh17細胞を活性化することが明らかになりました。