小学生の女子でも長時間座り続けると血管機能が損なわれる

(2015年10月) "Experimental Physiology" 誌に掲載されたブリティッシュ・コロンビア大学(カナダ)などの研究で、小学生の女の子が長時間座り続けることで血管機能が損なわれるという結果になりました。

成人を対象に行われた過去の研究では、長時間座り続けることによって手足の動脈に解剖学的な変化が生じ心血管疾患(心臓病や脳卒中)のリスクが増加することが示されています。

研究の方法
7~10才の女児9人に3時間にわたって座り続けてもらうということを3日以上の期間を空けて2回行いました。 2回のうちの1回は3時間のあいだ休むことなく(1度も立ち上がらずに)座り続けてもらい、もう1回は1時間おきに10分の休憩をしました。 この休憩時間には中強度の運動をしました。
血管機能や座って過ごす時間が男女で異なるため、今回の研究では女の子だけを調査対象としました。 映画を観たりiPadで遊んだり読書をしたりして3時間を過ごしました。
座り続けた3時間が終わるたびに、浅大腿動脈(太ももを通っている大動脈)の健康状態(*)を評価しました。
(*) 血管内皮依存性FMD・ずり応力(流れる血液と動脈壁との間に生じる摩擦のこと)・ずり速度など。
結果

3時間を休むことなく座り続けた場合には動脈の拡張能が33%低下していましたが、1時間おきに10分の運動休憩をはさんだ場合には低下していませんでした。

動脈が正常に機能するには、動脈径の拡張と収縮とのバランスが良い具合に保たれている必要があります。