正常眼圧緑内障の患者では夜間低血圧により視野欠損のリスクが増加

(2014年9月) "Ophthalmology" 誌に掲載されたコーネル大学(米国)の研究によると、緑内障患者の中でも昼間に比べて夜間の血圧が低い人では、視野欠損のリスクが増加すると思われます。

夜間における平均血圧(中間血圧)の低下幅を緩和することによって、視野欠損を抑制できる可能性があります。 例えば、患者の中には目薬や内服薬を用いて夜間の中間血圧を下げる人がいる(ので、そういう薬の使用を止める?)とか、夜間に低血圧がある患者であれば夜間の中間血圧が下がらないような薬に切り替えるといった具合です。

研究者は次のように述べています:
「夜間における低血圧を緩和して(緑内障による視力喪失に対する)長期的な効果があるかどうかは今後確認する必要がありますが、データではその可能性が十分に示されています」
研究の概要

この研究では、正常眼圧緑内障(眼圧は正常だが視野に欠損が見られるという病気)の患者85人の48時間の血圧を、半年間の空白期間を3回設けて測定しました。

そうして、夜間の平均動脈圧(MAP)が日中の数値に比べて有意に低い(睡眠中に自然に下がる血圧の降下幅を超えて下がる)患者グループを特定したところ、このようなグループでは、1年のうちに生じる視野欠損の範囲が(他のグループに比べて)最大となっていました。